料理人冥利に尽きる
料理人やってて良かったなと思う瞬間の話です♪
当たり前に美味しいとか、その他業種も色々と感謝されて懸命にやってて良かったと思うことはしばしばあると思います。
コロナが続く中、緊急事態宣言中含め、どうやって売上作るか、何とかして乗り越える策は無いかばかり考えてました💦
先日の5派明けた2週目にお店も少しずつ賑わい始めた頃、遠方からもお客様が来店される予約があり、僕の真正面カウンターの席をリザーブ(ありがたや)
積もる話も沢山あれど…っと思って話のきっかけを作るも、お客様はあまり話す事なく
ご夫婦で一生懸命、食べて下さっている様子…
コースも終盤、好評頂いていた、ある料理をこっそりと改良しつつ、何も言わずに提供
お客様は、顔をくしゃくしゃにしながら(笑顔)黙々と食べて下さり。
「これこれ!」と最後の一口をもったいなさそうに召し上がってました。
「これがずっと食べたかった」と満面の笑み。
「約1年ぶりに食べれて、幸せ」とまで付け加えてくださり…
ただ、美味しい物を作る、雰囲気を作るのは、ある程度のコック達ならできる事です。
お金をかけたり、お皿をゴージャスにしたり、盛り付けや、雰囲気作り等がしっかりとしていると喜んで頂けます。
しかし、他人の人生の中に、僕が作る料理が記憶となって頂ける事ほど嬉しい事は無いし、有難いお言葉でもありました。
母の味や大切な人が作る味って、ただ単に美味しい物とは違って、心が落ち着いたり、人を安心させる力がある料理だと思います。なので面倒でも実家に帰り家族と夕飯を共にする時間が大切だったりする事が、無意識レベルだと思います。
その仲間入りした気分でした。
コロナでしばらくこの気持ちを忘れてました><
本当にひどい病原菌ですね…
もしこのブログを見ている料理人の方がいて、コロナで大変な目にあったとしても
自分の前に座るお客様一人を思い、しっかりと準備してみて下さい。
思ってたのとは違う反応かもしれませんが、記憶に残ってくれる一皿って、意外と昔や若い頃に培った一皿だったりします。
きっとその頃って必死で先輩方にくらいついて作ってきた料理ですから自然とみがかれてるのかな?とこの年で思いました。
嬉しかったなぁ~
また頑張ろうという活力を頂くと同時に、仕事の励みになるからと次回の予約までくださり。これぞウィンウィン♪♪
プロとしてやっていく、お店でしか味わえない物を全力でまた作り始めようと思った週末でした。商品力のみならず、人と人との信頼関係がまず大切です。
心から今日も感謝。
おやすみなさいZzz