情報を食べる時代ですね
こんにちは~ シェフです。
最近の少し寂しい食の変化を感じたことを今日はダラダラと話したいと思います。
飲食店側も、SNSでバズるような事となれば広告費も浮くしお客様も増えるので、食べる前や飲む前に、食材や調理法の説明を行い事前に情報を与える事が私も含め多いです。何も知らずに食べるのと、背景や貴重性を知ってから食べて頂くのとでは感じ方や美味しさに明らかに差が出る様子です。
与えた情報と食べた感想がよりマッチしてくれると感動し、それをそのままSNSに上げてくださるお客様が多いのです。
当店は高級店と言うのもあり、セレブ感や特別感を見てもらえた方々に印象づけにもいい店かと思われます。
店側やお客様側、両者のリテラシーの問題かと思いますが、基本的に最近の主流はいかに「情報を食べてもらうか」にフォーカスが行っているのは間違いないと思います。
お客様を見て、又は知って、事前情報をお渡しするかどうかも私は観察して決めるようにしてます。
例えば、若いカップルの記念日利用の場合。食通とはちょっと遠いし、雰囲気や少し高いコースを恋人にご馳走する。その満足感にはより、食べる前の情報提供がエスコートされている側は感動し、目が輝き、終始、写真を撮ることになる事が多いです。
味わってるのかはさておき、私が話した情報をそのままSNSに上げてくださいます。
一方、食に慣れている方々に、事前情報を渡しすぎると、今度は煙たがれます。
食べる、飲むタイミングが自分なりに持っている方々に対して、情報を(説明)与える時間が邪魔になってしまうので、これまた説明が長くなるとまずそうに食べられます(笑)
気に入って頂けると、後者は常連さんとなりやすいですが拡散はしてくれません。
前者の方が、もう二度と来店しない可能性は高いですが、拡散してくれます。
と、ながくなりましたが…
飲食店側も商売です。
情報をいかに食べさせるか、今後これが強くなってくると思います。
付け加え、コロナ禍、テイクアウトが増えますが、知名度がない高級店や、又はそこのお弁当等を高額で手にした時の満足度の低さが今度はSNSで叩かれる事態も考慮した、内容、価格帯、ブランディング情報提供が必要になってくるだとうなと、夜中に考えていると…頭が痛くなったのでもうねますw
おやすみなさいZzz